カロリーアンサーコラム
黄昏 Beginning Communicate 第6回 2016年9月7日

秘密の食事④ A子の場合

仙台に居るT氏から電話が(と言っても年齢もキャリアも私の大先輩)ありました。

70歳を越した先達から芥川賞や「コンビニ人間」は既にお読みになったでしょう?と、受賞直後、タイトルに惹かれ書店に行き山積みの中から購入して読んではおりましたが、まさか「コンビニ人間」の話題が出るとは思ってもいなかったので少しだけびっくりしました。T氏は団塊のはしりながら上智大を卒業していますから「いちご白書」などをリアルに観た世代かも知れません。おそらく文芸春JやオールY物などの書籍代が今どきのスマホ代に匹敵しているでしょうね。

私は二度ほど読み返しましたが自意識が乏しく曖昧で未熟のまま小さなムラで同じ明日を迎えているというストーリーが分かり難く何故、芥川賞なのか理解が出来ずにいました。T氏がさらりと読んで今どきの社会を感じていたとしたらかなり焦ります。

さて、A子ですがレシピコンテストに応募すると自信満々で始めたのはいいが秘密の材料の配分が定まらず9月28日の締め切りまで間に合うのかどうか?ブリやサンマの姿を見るのも嫌だし油のにおいもキツイ状態のようです。

漁のある各地のHPには魚の美味しい食べ方や料理方法がくさるほど載っているのですが一般の家庭では肉料理のように普及していませんし唐揚げのように絶対的な位置を占めるレシピも思いつきませんね。高い、料理が面倒、レシピが分からない(豚肉とネギやキャベツに塩コショウや味噌というように簡単に出来上がりがイメージ出来るレシピが分からない)一方でマンションのシンクや調理器具、都市における家族の集合状態などを産地から流通業界あげて再調査し健康にアピールしつつ簡単で美味しいメニューを考えないと米同様に消費量がどんどん減っていくのでしょうね。

それにしてもパックご飯の棚が増えているのにはびっくりさせられるこの頃です。

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