「近赤外線栄養成分測定研究会」報告。 2016年5月14日

平成28年5月14日(土)に、実践女子大学 渋谷キャンパス(17階会議室)にて、第3回「近赤外線栄養成分測定研究会」が開催されたので行ってまいりました。主な研究会の内容は理事会及び総会に続き、実践女子大学学長による、講演会とカロリーアンサーを使用した実例紹介です。

栄養表示の動向と今後の展望
田島 眞氏(実践女子大学 学長)

栄養表示が一元的に規制された一つに、加工食品の栄養表示の義務化がありますが、今回はこれを目玉として取り上げて、栄養表示の概要を確認しながら残された問題点までをご講義いただき大変参考になりました。

イヌの肥満対策のはじめの一歩
花田 道子氏(ヤマザキ学園大学)

現在、イヌも動物医療の発展により寿命が伸びると同時にヒトと同様の生活習慣病が増加している背景から肥満になったイヌへの対策として、食事制限⇒手作り食を取り入れるために、実際にカロリーアンサーを使用して2匹の肥満犬の健康管理の症例をお聞かせいただきましたが、共に体重は減り、血液検査の結果も良好とのことで、カロリーアンサーの新たな可能性・使用法も感じずにはいられません。

カロリーアンサーによる「黒いもの」測定検証
坂本 修氏(株式会社ジョイ・ワールド・パシフィック)

カロリーアンサーで測定困難な食品である「黒いもの」を測定すると、どのような近赤外線スペクトルになるのかを検証して、そこから黒い食品の測定注意点として黒くない部分の成分検出の妨げにならないように粉砕・撹拌を充分に行い、サンプル表面を黒い食品で覆わないようにする必要性を説いていただいたので、今後の参考にさせていただきます。

講演の後には茶話会が用意されていて、大学の先生方やカロリーアンサーを使用されている食品会社の担当者様や、カロリーアンサーで測定サービスをされている方などと貴重なお話をさせていただいたのですが、やはり表示法が改正され、皆さんの食品に対するものの見方が少しずつですが大幅に変わってきていると話されていたのが印象的でした。

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