実践女子大学でカロリーアンサー講習会(後期)が開催されました 2016年10月3日

近赤外線栄養成分測定研究会活動の一環として、カロリーアンサー講習会(後期)が2016年9月24日に開催されました。

会場の実践女子大学日野キャンパスには、大学の教職員、生徒、一般参加を含めて16名が集まりました。前回講習時における予定時間超を解消するために、今回はJWP本社から岩淵事業部長の応援を得て東京営業所の小田桐本部長とWB相野谷が受講者への指導を行いました。

初めに数野会長の挨拶があり続いて佐藤理事から本日のスケジュールと実習内容の説明が為されました。続いて小田桐本部長からは、前回の課題となった揚げ物の油分処理と影響について個別の回答、及び現行の装備について食品群を29種に分類しそれぞれの中身を95項に細分化する事で測定精度の維持向上を図っている、という説明がありました。

そして、早速実習に入りました。

実習の内容

調理室内のテーブル4台を測定コーナーとして使用。弁当2種、おにぎり2種、サラダ2種を測定サンプルとし、受講者も4チームに分かれ各コーナーを移動しながら全てのサンプル実測。カロリー、タンパク質、脂質、炭水化物、ナトリウム(塩分相当量)まで実測し各々が測定結果を記録しました。

10時~12時の2時間で食材の粉砕方法や程度の見極め方、セルへの詰め方や盛り付け方法、測定結果と詰め方等の条件がどのように影響するかなどについて確認しながら進行しました。

参加者からの質問と それに対する答え

[質問]食材によって粉砕する方法を変えるのか?
[答え] 粉砕されにくい物から先に細粒化します。(例:惣菜~ご飯という順) 海苔やゴマ、ワカメなどはプロセッサーの刃に付着したりご飯に付着したまま回転するだけなので包丁で細かく刻んだりすり鉢ですり潰して混ぜます。
[質問]セルに詰める量はどの程度が良いのか?
[答え] セルの中央部を少し高めに盛り付けてガラスで押圧した時に周辺まで充填されながらサンプルがガラス面に密着している事が大切です
[質問]測定モードの適正な選択方法は?
[答え] 測定ガイドを参考にしてください。
[質問]弁当などで惣菜とご飯を個々に測定した場合と一回に混ぜて測定した場合の誤差は?
[答え] 測定誤差は多少発生しますが平均すると大差はありません
[質問]食品に少量(ご飯の上のゴマなど)載せられているが粉砕されない物の影響は?
[答え] 微量に含まれている食材が測定数値に大きく影響する事はありません。それよりも揚げ物に含まれる油分の影響が大きいケースがあります
[質問]理化学分析ではどのようにして検査しますか?
[答え] 国により検査方法が指定されており食材サンプルを細粒化し数グラム単位で複数個採取して試薬や分析機器を使用して測定しています
[質問]測定出来ないものは?
[答え] 黒い食材やノンカロリーの糖類です…波長で特定するので炭水化物として算出します、投入量が分かれば計算は可能です。ちなみに分析の場合も申告しなければ分かりません(引き算法で算出している為)

まとめ

前期、後期の参加者へ修了証を授与しました。今後も継続して行う予定ですが講習内容を初級~中級~マスターという様に内容を検討し理事会で審議のうえ決定するそうです。その他に関西地区においても開催を検討していくそうです。

相野谷個人の感想

やはり、論より証拠で「思い立ったらカロリーアンサー」ですね。

受講者は普段から食品を扱いなれて、いるようで作業の手伝いは全く不要でした。後片付けまで実に手際が良く要領の悪い私に取っては大いに参考になりました。

受講者皆様のご活躍と、カロリーアンサーがお役に立てる事を願っています。

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