実践女子大学で「近赤外線栄養成分研究会秋の研究会」が開催されました 2016年12月1日
2016年11月26日(土)に、実践女子大学 渋谷キャンパスにて、「近赤外線栄養成分研究会秋の研究会」が開催されました。「カロリーアンサー」とその測定原理である「近赤外線分光分析法」について、研究発表と活発な意見交換が行われました
精神科臨床における食欲に関する諸問題
車地暁生氏(東京医科歯科大学 精神医学講座 准教授)
まずは塩味、酸味、味蕾(みらい)、苦味、甘味、うま味のそれぞれの味覚神経について。
続いて、最近増えている味覚障害の原因は亜鉛の不足なのか、病気からくるものなのか、神経的なものなのか、という研究発表。マウスの実験結果から、「食」と「健康」の重大さを改めて意識させられました。
近赤外線測定値による栄養表示に関して
森下修司氏(株式会社フーズコミュニケーション 代表取締役)
カロリーアンサーを使った栄養成分測定サービス会社として、依頼を受けて測定してきた食品は10,000品以上。まさに成分表示の最前線で働いている森下様によれば、製造販売する側における表示の普及はまだこれからではあるものの、消費者とってはすでに物を買う際の重要なポイントとなっているそうです。
この場でしか話せない、実践に基づく貴重ななノウハウをを惜しみなく聞かせていただきました。
カロリーアンサーによる光路長研究
坂本修氏(株式会社ジョイ・ワールド・パシフィック 主任研究員)
海外の食品や新しい料理など、カロリーアンサーの測定対象が急速に拡大しています。また、2015年に日本食品標準成分表が改定されました(五訂から七訂へ:記載食品点数1,878個から2,191個へ)。
状況の変化に合わせたカロリーアンサーのサポート体制や性能向上のうち、今回は特に透過測定の性能をより向上させるための取り組みが発表されました。