スーパーマーケットの方に
今までできなかったきめ細やかな栄養情報表示、食品ごとの個性を生かした売り場作りができるようになります。
『日本食品標準成分表』には、様々な食品の栄養量が収録されています。ですがそれはまさに「標準」的な値であり、実際目の前にある食品の栄養量とはたいてい異なります。消費者庁の「食品表示法に基づく栄養成分表示のためのガイドライン」においても述べられているとおり、季節、産地、種の違い、成熟度合い等によって種類差・個体差があるため、栄養成分表示するには注意が必要です。
全ての商品を理化学分析にかけられるのが理想ですが、時間とコストがかかりすぎるため現実的ではありません。
カロリーアンサーなら、目の前にある食品の栄養成分量をわずか5分で正確に測定。今まできなかった商品にまで栄養成分表示ができるようになります。消費者の求める情報の付加や、食品の魅力を引き出した売り場作りができるようになります。
カロリーアンサーで実測
産地による栄養量の違い、『日本食品標準成分表(七訂)』との差異。
サンマの開き(北海道産/兵庫県産)
北海道産(可食部88g) | 七訂88gあたり | 七訂との比較 | ||
---|---|---|---|---|
カロリー | (kcal) | 219 | 230 | 95.2% |
たんぱく質 | (g) | 15 | 17 | 88.2% |
脂質 | (g) | 17.7 | 16.7 | 106.0% |
炭水化物 | (g) | 0.1 | 0.1 | 100.0% |
兵庫県産(可食部131g) | 七訂88gあたり | 七訂との比較 | ||
---|---|---|---|---|
カロリー | (kcal) | 408 | 342 | 119.3% |
たんぱく質 | (g) | 22.5 | 25.3 | 88.9% |
脂質 | (g) | 35.2 | 24.9 | 141.4% |
炭水化物 | (g) | 0.1 | 0.1 | 100.0% |
廃棄部(頭部、尾ひれ、中骨)自体はどちらも18gなのに、可食部の重量は88gと131gというように個体差があり、当然ながら脂の乗りにも大きな違いがみられる。可食部を一匹食べた時、北海道産では220kcalに対して兵庫県産では428kcalの摂取となる。
例えばカツオの場合は『日本食品標準成分表(七訂)』には「春獲り」と「秋獲り」が区別して収載されていますが、大部分は平均値データとして表示されています。同じサンマでも栄養価はこのように比較すると一目瞭然です。
バナナ(エクアドル産/フィリピン産)
バナナの品種は多様であり、何十種類、細分していけば何千種類もあると言われます。そして同じ品種でも、産地や環境によってそれぞれ特徴があります。けれど『日本食品標準成分表(七訂)』には「バナナ<生>」「バナナ<乾>」の2情報しか収録されていません。
エクアドル産バナナ | フィリピン産バナナ | 日本食品標準成分表(七訂) | ||
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カロリー | kcal | 95 | 76 | 86 |
たんぱく質 | g | 1.7 | 1.2 | 1.1 |
脂質 | g | 0.1 | 0.1 | 0.2 |
炭水化物 | g | 24.6 | 19.8 | 22.5 |
見た目同じようなバナナ同士ですが、カロリーアンサーで測ってみることで、産地・品種によって栄養価にもはっきりとした差があることが分かります。食感や味に続く、新たな特徴が可視化できました。
値段や産地・品種に加え、消費者が喜ぶ栄養情報もプラス。商品の魅力がさらに伝わる売り場作りにご活用ください。