カロリーアンサーコラム
黄昏 Beginning Communicate 第32回
2018年2月16日
静寂の世界
今年は北陸を中心に豪雪に見舞われております。毎年、最深積雪量は青森酸ヶ湯温泉付近が定位置でしたが、今の時期に山形県大蔵村の肘折温泉付近では4mを超えたとか。一晩に96cmも積もったとニュースで見ました。
福井の8号線も大変でした。ホワイトアウトって言えば何だかカッコよく聞こえますがフロントガラスの先(自分の車の鼻先すら)の視界がゼロですから。風の通り道には吹き溜まりが出来て、車が1台スッポリと覆われます。防雪柵も難所には設置されていますが、強烈な吹雪には為す術もありません。追いかけて雪国♪というより、誰も無口で風の音が大地(胸)をゆする♪でしょうね。
黄昏の故郷も、2月から3月にかけて湿気を帯びたボタ雪がシンシンと積もります。雪国暮らしの宿命と諦めておりますが、スコップとツルハシにスノーダンプは、どこの家にも必需品として備えています。
都会暮らしには、どれ位大変なものか想像が出来ないと思います。まず、素人であれば、30分続けただけで腕が棒のようになり、汗が吹き出し鼓動も速まります。
公道の除雪は15cm~20cmの降雪で出動しますから、朝の4時~5時頃にグレーダーやタイヤショベルの騒音・黄色いパトランプの影を部屋で感じたら、起きて玄関前とか車庫前に捲られた雪山を固まる前に片付けないと大変です。
大蔵村の様に降ったら朝晩2時間くらいの雪かきが必要になります。過酷な家事労働ですから、体重が60kgの人で750kcal、80kgの人なら1,000kcal以上のエネルギーを消費します。おまけに気温が低いと体内の脂肪が燃焼して体温を保とうとしますから、代謝も促進されます。
お時間がある方は、スコップ片手にボランティアで雪国を旅したら如何でしょうか。
続く…。