カロリーアンサーコラム
黄昏 Beginning Communicate 第41回 2018年8月29日

トマトと鰻とカロリーアンサー②

日本酒のラベル表記をあらためて観察しました。

出張先でちょっとの時間があれば、気になる地酒売り場を彷徨います。

これが実に楽しい! ネーミングに憑りつかれて重たい瓶を持ち帰って冷蔵庫で冷やし、金曜の夜にアテな夜と洒落こむつもりがガッカリ…。過去に何度もそんな経験を積みましたので、現在いまでは売り場の担当者から、お薦めだとかガブガブ呑める酒だとか聞きながら悦に入りびたっています。

度数は15度~16度、酒造米や精米度、辛口~甘口のレベルまでほぼ共通のように表示されていますから、目的は達成?されます。

一方でトマトです。

価格はカルテルの様にほぼ横並びです。前号で活字ドレッシングが美味しいと書いたのは、静岡のアメーラのように糖度が告知されていれば、価格と味覚の相関性は担保されるということです。

あとは実際の品質が「看板に偽りなし」か! ところが横並び価格のトマトは が詰まっているとか、冷涼な気候の北海道産だとか、サラダに最適だとか、おおよそ甘いのか酸っぱいのか、想定出来ず消費者ファーストとは言い難いものばかり(生産者の方は土と格闘し、手塩にかけて育てたのでしょうが)。

価格帯から、そこまで求める方がナンセンスなのか? 一方で高価格でも期待を裏切らないトマトにコアなファンがリピーターになって流通が拡大すれば、製造コストも改善されるでしょう…。

鰻について手短に(自分で味わっていないので客観的な測定値からの推測ですが)。

今回は岡山の吉井川産(前回同様)と浜名湖産の天然物です。

数値で判断すると、皆さんご承知の通り養殖物が圧倒的に安定しています。カロリー、脂質とも15%~45%程度高めで消費者向けに美味しく仕込まれていると言えます。近大マグロ同様に、天然物は過酷な自然環境で生存競争し生き抜いているものですから、筋肉というかタンパク質が養殖物に対して45%程度高いのです。

一説には、生育環境の匂いが独特だから、通の方なら下り鰻(産卵の為に海に向かいますが脂が乗っている)なのか、利根川産なのか、浜名湖産なのか、分るらしいです(羨ましい!)。

続きは次号でお話しましょう。

続く…。

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