カロリーアンサーコラム
黄昏 Beginning Communicate 第45回 2018年12月12日

Amazing night! 茸の前に

ついに、池袋の小さな鰻屋で実食する機会に恵まれました。あの「かぶと」です。食べログを持ち出すまでもなく予約の取れないお店です。

カロリーアンサーを使った栄養成分測定のために何度も通っていますが、ただひたすら養殖と天然もの、頭からしっぽ、そしてナマとタレをまとって狂おしいほど芳ばしく焼かれた鰻まで、一口も口にせず真剣な測定。まるで修行僧の気持ちでした(目の前であの匂いを嗅ぎ、煩悩を断ち切れるでしょうか?)。すぅーっと落ちる脂の事や天然物の武骨な外観と色合、栄養データはしっかりマスターしましたが、肝心の味は?で、いつしか耳年増に。

若い大将は、定休日である木曜日にエリ焼き用やかぶと焼き(?)の仕込みに励んでいるのですが、私が滞在している間中、予約の留守電が途切れる事はありません。多分、常に満席で並んででも入りたいお店ですから、自然に入れ替え制になったのでしょう。

「貴重な時間を割いて並んでくれたお客様へ十分な満足感を提供したい」という感謝の気持ちや、鰻に対する思いは、隣に座った中国人から来たお客様への丁寧な説明でひしひしと伝わってきました。

でも、よほどの事です。都会の人たちは行列が普通かも知れませんが、地方ではそもそも予約や待ち時間のレベルが違います。私が意識的に並んだのは秋葉原の「赤津加」だけ。

19時30分が第二部の始まりです。およそ14~15名が鰻のあがりをじっと(ワイワイガヤガヤ)待ちます。

「今日は静岡から天然物が入荷した」と。「食べ比べやりますか?」「もちろん!」

ナンダコレ?厳しい生存競争の中で逞しく育った肉厚で弾力性のある…

続く…。

ページの先頭へ↑